スマホの写真がいっぱいになったので、microSDカードを買おうと思います。
売り場で目につくのは、パッケージに大きく出ている数字です。「100MB/s」「190MB/s」。
ところが同じメーカーの棚に、どちらも「100MB/s」なのに、2,400円と4,600円のものが並んでいました。
この「100MB/s」は、読み出しの最大値でした。書き込みの速さは、そこには出ていません。
今回は128GBのmicroSDカードを3つ、メーカーの説明で調べました。
調べていて、もうひとつ出てきたものがあります。「5年保証」が効かない使い方が、メーカーの規定にはっきり書かれていました。
この記事が向いていない人
先に3つ挙げます。当てはまる方は、別の記事のほうが早いと思います。
Nintendo Switch 2 でお使いの方。ここで比べる3つは、どれも使えません。理由は基準3に書きました。
ドライブレコーダーや監視カメラに使う方。この3つは普段使い向けで、専用の高耐久モデルが別にあります。
一眼カメラで連写する方。大きいほうのSDカードの話になり、見る数字が変わります。
選ぶときに見る3つの基準
基準1 「100MB/s」ではなく、U3・V30という印を見る
まず、冒頭の2枚から見ていきます。どちらも同じキオクシアの128GBです。
| 商品 | 最大読出速度 | 価格 |
|---|---|---|
| KLMEA128G | 100MB/s | 2,400円 |
| EXCERIA PLUS | 100MB/s | 4,600円 |
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読み出しの数字は同じで、値段はおよそ1.9倍です。
違いは、パッケージに大きく出ていないほうにありました。
安いKLMEA128GはUHSスピードクラス1。Amazonの仕様欄では、書き込み速度が「10」と書かれています。
EXCERIA PLUSは最大書込速度60MB/sで、U3・V30です。
ここで出てくるのがスピードクラスという表示です。
スピードクラスは、最低これだけは出ますという書き込み速度の保証です。最大値ではありません。
| 表示 | 保証される書き込み速度 |
|---|---|
| Class10 | 10MB/s |
| U1 | 10MB/s |
| U3 | 30MB/s |
| V30 | 30MB/s |
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同じ「読出100MB/s」でも、U1とU3では書き込みの保証が3倍違います。
口コミにも、そのまま出ていました。
転送スピードがとにかく遅い。アダプターに挿すと認識されなかったり
これはU1のほうの商品に付いた声です。読み出しの100MB/sは、書き込みの速さを表していません。
「最大」の中身は、製品によって書き方が違います
もうひとつ気づいたことがあります。同じ「最大」でも、条件の書き方がそろっていません。
Amazonベーシックは、100MB/sという数字に「ラボテスト値」という但し書きを付けていました。
実験室で測った値、ということです。手元の機械で同じ数字が出るとはかぎりません。
SanDiskのほうは、少しややこしいことになっていました。
商品名には「書込最大90MB/s」とあるのに、Amazonの仕様欄は「読み込み速度 90メガバイト毎秒」と表示されています。
このモデル(SDSQXAA)は読み出し190MB/s・書き込み90MB/sです。仕様欄のほうがずれています。
数字が食い違うときは、メーカーの表記のほうを見てください。
基準2 「5年保証」が効かない使い方がある
今回いちばん驚いたのが、ここでした。
キオクシアのKLMEA128Gは、商品名に「メーカー保証5年」と入っています。
ところが口コミに、こういう声がありました。
ドライブレコーダーに使用したが2年も経たずに使えなくなった。5年保証との製品だったので、問い合わせしたがドライブレコーダーなど、常時録画製品での使用は保証対象外のこと
気になったので、キオクシアの保証規定を見にいきました。
保証の対象外になる使い方が、はっきり並んでいました。
常時記録・ロギング用途 例:ドライブレコーダ、フライトレコーダ、監視カメラ、サーバ記録などでの使用
口コミの言い分は、メーカーの規定どおりでした。
ここにはデジタルサイネージなどの常時再生用途、機器の内部に部品として組み込む用途、産業用途も並んでいます。
つまり「5年保証」は、普段使いでの5年ということになります。
ドライブレコーダー向けには、キオクシアも高耐久モデルを別に出しています。こちらの保証は2年です。
監視カメラやドライブレコーダーの繰り返し録画に適した高耐久
累積録画時間(128GB):20,000時間(フルHD録画)
同じ128GBで13,800円。今回選んだキオクシアのおよそ5.7倍です。
中身の違いは、記憶のしかたにあります。
1つの部屋に何段階の値を詰め込むかで、書き換えに耐える回数が変わる、と説明されています。
詰め込む段階が少ないほど長もちして、そのぶん高くなります。
やっかいなのは、「高耐久」とだけ書いて、中身や時間を出さない製品があることです。
基準3 Switch 2 なら、これまでのmicroSDは使えない
任天堂の案内では、Switch 2 で使えるのは microSD Express だけとされています。
これまでのmicroSDカードは、ゲームの保存にも読み込みにも使えません。
差せば入るのに使えない、という形です。
今回の3つは、こうでした。
| 商品 | Switch 2 についての記載 |
|---|---|
| キオクシア | 「Nintendo Switch 2は非対応です」 |
| Amazonベーシック | 「Nintendo Switchに対応 (Nintendo Switch 2は除く)」 |
| SanDisk | 記載が見当たらず |
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2つは、わざわざ注意書きを入れていました。
速さも桁が違います。microSD Express は最大985MB/sとされていて、これまでのUHS-Iはおよそ100MB/sです。
3つの比較表
| 項目 | キオクシア KLMEA128G |
Amazon ベーシック |
SanDisk Extreme |
|---|---|---|---|
| 最大読出速度 | 100MB/s | 100MB/s (ラボテスト値) |
190MB/s |
| 最大書込速度 | 記載なし (仕様欄に「10」) |
60MB/s | 90MB/s |
| スピードクラス | Class10・U1 | Class10・U3 V30・A2 |
Class10・U3 V30 |
| 保証される 書き込み速度 |
10MB/s | 30MB/s | 30MB/s |
| 実際に使える容量 | 記載なし | 116GB以上 | 記載なし |
| Switch 2 | 非対応と明記 | 「除く」と明記 | 記載なし |
| 保証 | 5年 | 記載あり | 記載あり |
| 価格 | 2,400円 | 4,108円 | 6,556円 |
| 評価 | ★4.4 30,184件 |
★4.3 96,963件 |
★4.4 6,106件 |
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3つそれぞれの話
キオクシア KLMEA128G 2,400円。安いが、書き込みはいちばん遅い
3つでいちばん安く、評価は★4.4で30,184件付いています。
国内サポートの正規品で、保証は5年。Switch 2 非対応もはっきり書いてあります。
SDカードはキオクシア一択です。とにかく品質は高く、値段以上のパフォーマンスを発揮します。
Switchで使っている方の声もありました。
Switchのギガが足りなくなったのでこちらを購入しました。問題なく使えています。
一方で、書き込みの保証はU1の10MB/sです。3つでいちばん低いところになります。
向いている人:写真やアプリの置き場を増やしたい人。Switch(初代)で使う人。
向いていない人:4K動画を撮る人、ドライブレコーダーに使う人。書き込みの保証が足りません。
Amazonベーシック 128GB 4,108円。実際に使える容量を公開している
評価件数が96,963件と、3つでとびぬけて多いカードです。
U3・V30に加えてA2にも対応していて、アプリの動作を速くする規格まで入っています。
最大読み取り100MB/s、UHS-I U3、V30、A2対応なので、写真保存だけでなく4K動画やスマホ、ゲーム機など幅広く使える仕様になっています。
この商品を選んだ理由は、もうひとつあります。
実際に使える容量を、対応表で公開していました。
表示容量/実使用容量: 64GB/58GB以上、128GB/116GB以上、256GB/232GB以上、512GB/465GB以上、1TB/908GB以上(OSのフォーマットおよび2進法/10進法の計算差異による)
128GBと書いてあって、使えるのは116GB以上。差はおよそ12GBです。
これはどのメーカーでも起きることですが、表にして出しているところは多くありません。3つのうち、書いていたのはここだけでした。
書き込みについて、こういう声もありました。
ゲーム機用に買いましたが必要十分に使えています。カメラ用にも購入を検討中。高速連写や高画質撮影などしなければ書き込み速度も十分です。
「高速連写や高画質撮影などしなければ」という条件が、良い評価のほうに書かれていました。
向いている人:用途を決めずに1枚持っておきたい人。実使用容量をはっきりさせたい人。
向いていない人:とにかく速さが要る人。読み書きとも、上にもう1ランクあります。
SanDisk Extreme 正規品 6,556円。読み書きとも3つでいちばん速い
読み出し190MB/s、書き込み90MB/s。数字の上では3つでいちばん速いカードです。
今回は国内正規品を選びました。同じ見た目で数千円安いものが並んでいますが、そちらは海外向けのパッケージです。
正規品という安心感があります。スマホ、タブレット両方で試してみましたが、問題なく作動しました。
アクションカメラで使っている声もありました。
バイクのドラレコ代わりに、insta360x4AIRに使用しています。ツーリング中はほぼループ録画しっぱなしになりますが、安定して記録できています。
ただし、この使い方は常時録画に近いところです。基準2の話が当てはまります。
向いている人:4K動画を撮る人。書き込みの速さで困ったことがある人。
向いていない人:予算を抑えたい人。写真とアプリだけなら、ここまでの速さは要りません。
口コミで多かった不満と、その対処
1. 認識しない・読まない(3つとも出ました)
いちばん多かったのが、これでした。3つのどれにも付いています。
カメラに使用しようとおもいましたが、認識しませんでした。
インスタ360用に購入しましたが、読み込みエラーが多発して全く使用出来ませんでした。
先ほどのキオクシアの声にも「アダプターに挿すと認識されなかったり」とありました。
対処:届いたら、使う機械に挿してその場で読み書きを試す。
数枚だけ撮って、パソコンに移すところまでやっておきます。
あとで気づくと、返品の期間を過ぎていることがあります。
2. ドライブレコーダーで、早く使えなくなった
これも3つとも出ていました。
ホンダ純正のドライブレコーダーと、Amazonで購入したミラー型ドライブレコーダーに挿したが、いずれも読まないです。
3ヶ月で使えなくなりました。
一年も使っていないのに壊れたようで書き込めなくなりました
対処:ドライブレコーダーと監視カメラには、高耐久と書かれたモデルを使います。
そのとき、「高耐久」の一言だけでなく、累積録画時間のような数字が出ているかを見てください。
基準2のとおり、普通のカードは常時録画だと保証の対象から外れます。
3. 同じ機械で「安定」と「エラー」が両方ある
SanDiskのところが分かりやすい例でした。
同じinsta360という機械について、「安定して記録できています」と「読み込みエラーが多発」の両方が並んでいます。
キオクシアも同じでした。ドライブレコーダーで「問題無く使用できています」という声と、2年もたなかったという声が同居しています。
前者には、こう添えられていました。
ドラレコに使用しています。問題無く使用できています。耐久性はまだ分かりませんが、コスパは良いと思います。
「使える」と「使い続けられる」は別の話です。
対処:常時録画で使うなら、動いていることを確かめる日を決めておく。
月に一度、録画が残っているかを見るだけでも、気づくのが早くなります。
状況別のおすすめ
| こういう場合 | 選ぶもの |
|---|---|
| 写真とアプリを増やしたい | キオクシア (2,400円) |
| 用途を決めずに1枚 | Amazonベーシック (U3・V30・A2) |
| 4K動画を撮る | SanDisk (書込90MB/s) |
| 実際の容量を知りたい | Amazonベーシック (116GB以上と明記) |
| Switch(初代)で使う | キオクシア (動作確認済) |
| Switch 2 で使う | 3つとも使えません (microSD Express へ) |
| ドライブレコーダー | 高耐久モデルへ (保証の対象外) |
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買ったあと、最初にやること
3つあります。どれも、使い始める前に済ませておくものです。
1. 使う機械に挿して、読み書きを試す。数枚撮って、パソコンに移すところまで見ます。
口コミでいちばん多かったのが「認識しない」でした。早いほうが返品しやすくなります。
2. 実際の容量を見る。パソコンに挿すと、使える容量が表示されます。
128GBなら116GBあたりが目安です。ここで数字を知っておくと、あとで慌てません。
3. 常時録画に使うかどうかを決める。ドライブレコーダーや監視カメラなら、このカードは向きません。
高耐久モデルを別に用意することになります。
結論:大きい数字ではなく、U3・V30という印で選ぶ
microSDカードでいちばん誤解しやすいのは、パッケージの「100MB/s」だと思います。
これは読み出しの最大値で、書き込みの速さではありません。だから同じ100MB/sで、2,400円と4,600円が並びます。
書き込みのほうを表しているのがスピードクラスで、U1なら10MB/s、U3・V30なら30MB/sが保証されます。
もうひとつ、「5年保証」にも条件がありました。ドライブレコーダーなどの常時録画は、メーカーの規定で対象外です。
そしてSwitch 2 では、これまでのmicroSDは使えません。microSD Express という別の規格が要ります。
一言にすると、大きい数字ではなく、小さく書いてある印を見る。これで決まります。
迷うなら、Amazonベーシックの128GBから見てみてください。
U3・V30・A2と揃っていて、実際に使える容量まで公開しているのが3つの中でここだけでした。
評価件数も96,963件と群をぬいて多く、使い道を決めずに1枚持っておくのに向いています。
安さで選ぶならキオクシア、4K動画を撮るならSanDiskで足ります。
条件は上の「状況別のおすすめ」に書きました。
カタログの速度がそのまま出るとはかぎらない、という点では外付けSSDも同じでした。「2000MB/s」はつなぎ方しだいで変わります。
数字の前提が書かれていない、という点ではモバイルバッテリーも同じ形です。「10000mAh」は3.7Vでの容量でした。
※記載の価格・仕様は記事作成時点のもので、変更されることがあります。購入前に販売ページの最新の表示をご確認ください。


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