こたつの「1時間4.3円」は27円で計算した数字|強は44℃、3つを比較

こたつの「1時間4.3円」は27円で計算した数字|強は44℃、3つを比較 季節家電
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朝晩が冷えてきたので、一人暮らし用の小さなこたつを買おうと思います。

売り場では「電気代1時間4.3円」「3.0円」と、安さを書いた商品が並んでいます。これなら毎日つけても気にならなそうです。

ところがその電気代は、電気の単価を27円にして計算した数字でした。今の目安の31円で計算すると、少し高くなります。

今回はこたつを3つ、メーカーの説明とNITE(製品の安全を調べる国の機関)の資料で調べました。

調べていくと、ヒーターの「強」の温度と、こたつで寝ることの危なさも分かりました。

この記事が向いていない人

先に3つ挙げます。当てはまる方は、別の記事のほうが早いと思います。

椅子に座って使うダイニングこたつがほしい方。今回の3つは、床に座って使う高さです。

4人で使いたい方。天板は70〜75cmの正方形で、1〜2人向けの大きさです。

こたつ布団もいっしょに選びたい方。3つとも、本体だけの販売です。

選ぶときに見る3つの基準

基準1 「1時間4.3円」は、27円で計算した電気代

山善は、電気代をこう書いています。

電気代目安(1時間あたり):(強)4.3円、(弱)2.2円

その計算に使った単価も、続けて書かれていました。

電力料金目安単価1kWhあたり27円(税込)で算出

タンスのゲンも同じ27円でした。ところが、電気代の目安を決めている家電公取協のページには、こうあります。

なお、現在の目安単価は、令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込)です。

31円で計算し直すと、山善の強は約5.0円になります(約160Wh×31円)。タンスのゲンの強は約3.4円です(約110Wh×31円)。

もうひとつ、「300W」は1時間ずっと300W使う意味ではありません。山善は300Wのヒーターですが、1時間の電力量は強で約160Whでした。

消費電力量(1時間あたり):強=約160wh、弱=約80wh

温度が上がるとヒーターが切れ、下がると入る仕組みのためです。部屋が寒いほど、入っている時間は長くなると考えられます。

ディーエイチアイは400Wなのに、強で2.7円と3つでいちばん安く書かれています。

【電気代】強 2.7円/1時間あたり 弱 2.2円/1時間あたり

ただ、計算の単価も、1時間の電力量も書かれていませんでした。この数字は、ほかの2つと並べて比べられません。

基準2 ヒーターの「強」は44℃。こたつで寝ない

ディーエイチアイは、ヒーターが切れる温度まで書いていました。

弱:28 ℃~32 ℃ (±3 ℃~4 ℃) 強:44 ℃ (±3 ℃~4 ℃) ※上記の温度になると電源が一時的に切れる仕様になっています。

44℃という数字は、低温やけどの話に出てきます。NITEの資料です。

低温火傷を発症する温度と時間の関係は、50℃の場合2~3分、47℃の場合45分位、46℃の場合30分~1時間位、45℃の場合1~3時間、44℃の場合3~4時間以上(※)などといわれています。

出典は「製品と安全」第72号とされています。強のまま3〜4時間、足が同じ場所に当たると危ない温度ということです。

NITEは、こたつで寝ることについても書いていました。

しかし、こたつで寝ると、暑さで睡眠が浅くなる上、せまくて寝返りができないため、体がだるくなったり、汗を大量にかいて脱水症状になったり、さらに、ヒーターの熱で低温火傷を負うおそれがあったりと、使い方や不注意により思わぬ落とし穴があります。

タンスのゲンの注意書きにも、同じ心配が書かれています。

※乳幼児や身体の不自由な方、皮膚感覚が弱い方が使用する場合は常に使用温度にご注意下さい。また、低温やけどに繋がる恐れがありますので、一定時間ごとに身体を動かすなど注意して使用ください。

基準3 布団や洗濯物を、やぐらの中に押し込まない

NITEには、こたつ布団が焦げた事例が載っていました。家族がつまずかないよう、布団をやぐらの中に押し込んだのが原因です。

ふとんなどをやぐらに押し込んで使用しないでください。ヒーターに接触し火災の原因になります。

NITEは、こたつで洗濯物を乾かして燃える様子も、再現映像にしています。タンスのゲンの注意書きでも、衣服を入れて使うのを禁じていました。

※こたつを立てる、裏返しにする、脚を外す、衣服を入れての使用は絶対にお避け下さい。

電源コードも、取扱説明書のとおりに固定するよう書かれています。踏んで傷んだコードから火が出た事例もありました。

電気こたつの電源コードは必ず取扱説明書にしたがって固定してください。固定せずに使用すると、コードに負荷がかかり、断線やショートを引き起こし、火災や感電の原因となります。

3つの比較表

項目 山善
SEU-752
タンスのゲン
折れ脚こたつ
ディーエイチアイ
カジュアル
天板 75×75cm 75×75cm 70×70cm
ヒーター 300W フラット
200W
石英管
400W
電気代(強) 4.3円 3.0円 2.7円
計算の単価 27円 27円 記載なし
31円なら(強) 約5.0円 約3.4円 計算できない
強の温度 記載なし 記載なし 44℃
高さ 39cm 35.5cm 38.5cm
価格 7,380円 17,999円 9,480円
評価 ★4.1
2,725件
★3.9
162件
★4.2
139件

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山善の価格はホワイトのものです。同じ型番でも、ブラックは11,112円と3,732円高くなっていました。

3つそれぞれの話

山善 SEU-752 7,380円。いちばん安く、評価件数も多い

評価件数が2,725件と、3つでいちばん多いこたつです。温度は弱から強まで、つまみで細かく合わせられます。

サイズ感としては2人か3人くらいがちょうどいいサイズですね。4人はかなり狭くなってしまいます。メインで使ってるのは猫ですが、猫も満足しています

低温が持続され良かったです。

一方で、ネジが緩みやすいという声がいくつかありました。

足を固定する四隅の金具のネジが本体を少し動かしたらすぐに緩むのでそのたびにしめなおす必要がある。

ネジが緩みやすく、ヒーターを支えている板が抜けて落ちてきます。

ヒーターまわりがぐらつくときは、そのまま使わずに、販売元に相談するのが安心です。

なお山善には、2009年製の別のこたつのリコールがあります。対象の型番にSES-752が入っていますが、今回のSEU-752は対象外です。

向いている人:安く、評価の多いこたつを選びたい人。温度を細かく合わせたい人。

向いていない人:ネジの締め直しが手間な人。ブラックがほしい人(価格が上がります)。


タンスのゲン 折れ脚こたつ 17,999円。足元が広く、脚を折りたためる

ヒーターが薄いフラットヒーターで、こたつの中で足が当たりにくい作りです。脚を折りたたんで、しまうこともできます。

猫を飼っているので低い温度で使いたい我家では弱より低いのがあるのがほんと助かりました。そして結構重いので安定しているのも良い所です。

コンパクトになるし普通の小さいテーブルとしても使えて買って良かったです!

一方で、200Wと小さいヒーターなので、暖まるのが遅いという声がありました。高さは35.5cmと、3つでいちばん低くなっています。

前のこたつに比べて暖かくなるのが遅いです。

団らん用のコタツとして残念なのは机の高さが低い。

2023年8月10日に、ヒーターを別の型に変えています。それより前の口コミは、古いヒーターの話です。

向いている人:こたつの中で足を広げたい人。使わない時期は脚を折ってしまいたい人。

向いていない人:すぐに暖まってほしい人。高めのテーブルがほしい人。


ディーエイチアイ カジュアルこたつ 9,480円。軽くて、温度まで書いている

天板は70cmで、脚はプラスチックです。3つのうち、ヒーターが切れる温度を書いていたのはここだけでした。

以前のこたつは「フンッ」と力を入れなければ持ち上がらなかったのが、このこたつは軽くて苦にならない。温度調節も出来てコードの長さも短すぎず良い。

足が空洞プラスチックだから、全体がかるいです。でも、天板のおかげで安定していてグラつきもない。こたつとして使う予定はないけど、ジベタリアンには最高の高さと大きさです。

一方で、すみまで暖まりにくいという声がありました。

強弱のツマミをほとんど強マックスにしないとすみっこのほうは冷たいです。

脚の素材を木だと思っていた、という声もありました。今のページには、フレームの素材はプラスチックと書かれています。

合うこたつ布団のサイズも書かれていて、厚掛けなら175〜190cm角です。

向いている人:軽くて動かしやすいこたつがほしい人。温度の目安を確かめて使いたい人。

向いていない人:電気代を数字で比べて選びたい人。木の脚がほしい人。


口コミで多かった不満と、その対処

1. 天板がずれる(3つとも出ました)

いちばん多かったのが、これでした。3つのどれにも付いています。

天板にも滑り止め加工などされていない為、こたつ布団挟むと天板がめちゃくちゃズレます

上の天板が動きやすいのが、気になりました

天板の表面が滑りやすいような感じが気になります。かと言って滑り落ちる心配は無いですが。

タンスのゲンは「滑り止め付き」とうたっていますが、それでも動くという声がありました。布団を挟むと、天板は浮きやすくなります。

対処:天板の裏に、市販の滑り止めシートを敷く。布団を薄掛けにすると、天板が浮きにくくなることもあります。

2. 暖まるのが遅い、すみが冷たい

タンスのゲンとディーエイチアイに出ていました。ヒーターのW数が小さいか、ヒーターから遠い場所の話です。

対処:敷き布団やこたつ用のマットを下に敷く。床から熱が逃げにくくなります。

強にしたまま寝ないことは、基準2のとおりです。

3. ネジが緩む

山善に出ていました。脚の金具や、ヒーターを支える板のネジです。

対処:シーズンの初めと、こたつを動かしたあとに、ネジを締め直す。ヒーターがぐらつくときは、使うのをやめて販売元に相談します。

状況別のおすすめ

こういう場合 選ぶもの
安く買いたい 山善
(7,380円)
足元を広くしたい タンスのゲン
(フラット)
脚を折ってしまいたい タンスのゲン
(折れ脚)
軽いものがほしい ディーエイチアイ
(脚がプラ)
電気代を比べたい 山善かタンスのゲン
(単価の記載あり)
こたつで寝たい どれも寝ない

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買う前と、使い始めてからやること

3つあります。1は買う前、2と3は使い始めてからのことです。

1. 電気代は、計算の単価まで見る。27円なら、31円で計算し直すと約1.15倍になります。

2. 布団の端は、やぐらの外に出しておく。洗濯物や座布団も、中に入れません。

3. うとうとしたら、こたつから出る。寝る前には電源を切ります。

結論:電気代は単価を見て選び、こたつでは寝ない

こたつでいちばん見落としやすいのは、電気代がどの単価で計算されているかだと思います。

山善とタンスのゲンは27円で計算していました。今の目安の31円なら、山善の強は約5.0円です。

そしてヒーターの強は44℃と書いている商品もありました。3〜4時間当たり続けると、低温やけどが起きる温度です。

一言にすると、電気代は単価を見て、こたつでは寝ない。この2つで決まります。

迷うなら、山善 SEU-752から見てみてください。

3つでいちばん安く、評価件数も2,725件といちばん多いこたつです。電気代も単価と電力量まで書いていて、計算し直せます。


足元の広さならタンスのゲン、軽さならディーエイチアイで足ります。

条件は上の「状況別のおすすめ」に書きました。

電気代の単価が27円だった、という点ではオイルヒーターも同じでした。「1時間11円」は条件つきの数字です。

低温やけどの温度、という点では湯たんぽの記事も参考になります。こちらも、布団が温まったら出して寝るものでした。

何と比べた数字か、という点ではシャワーヘッドの節水率も同じでした。「節水50%」は毎分10Lのシャワーと比べ、ボタンを使ったときの数字です。

※記載の価格・仕様は記事作成時点のもので、変更されることがあります。購入前に販売ページの最新の表示をご確認ください。

この記事を書いた人
tora

「Cozy雑貨」を運営しているtoraです。

暮らしの中で使う道具を、選ぶときの基準がはっきりするように整理して紹介しています。

選ぶ基準を先に3つ決める、仕様はメーカーの公式サイトで確かめる、低い評価の口コミから共通する不満を拾う。この順番を毎回守っています。

すべてを購入して試しているわけではありません。そこは記事の中で正直に書いています。

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