布団乾燥機の「ダニ退治」は温めるまで|死骸は掃除機、「約27分」の条件と3つを比較

布団乾燥機の「ダニ退治」は温めるまで|死骸は掃除機、「約27分」の条件と3つを比較 季節家電
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朝晩が冷えてきたので、布団乾燥機を買おうと思います。

売り場で目につくのは「ダニ退治」「約27分で乾燥」といった表示です。これで布団のダニも湿気も片付きそうだ、と思って手に取ります。

ところが「ダニ退治」は、布団を温めるところまででした。温めたあとも、ダニの死骸とフンは布団に残ります。

今回は布団乾燥機を3つ、メーカーの説明と東京都の資料で調べました。

調べていくと、「約27分」にも室温と湿度の条件が付いていることが分かりました。

この記事が向いていない人

先に3つ挙げます。当てはまる方は、別の記事のほうが早いと思います。

ダニをゼロにしたい方。布団乾燥機は温めるところまでで、掃除機やカバーの洗濯が別に要ります。

布団を外に干せる方。晴れた日に干せるなら、乾燥機がなくても困らないかもしれません。

ベッドの高さに合わせたホースの長さを、数字で確かめたい方。今回の3つは、どれもホースの長さを書いていませんでした。

選ぶときに見る3つの基準

基準1 「ダニ退治」は温めるところまで。あとは掃除機

3つとも「ダニ」をうたっていますが、乾燥機がするのは布団を温めることです。アイリスオーヤマは、こう説明していました。

ダニは熱に弱く、50℃以上の高温で30分以上加熱すると死滅すると言われています。※参考資料:家庭学雑誌「住まいとダニ」より。

ところが、死んだダニは布団から消えません。そこまで書いていたのは、山善だけでした。

乾燥後、掃除機をかけて見えないダニの死骸を吸い取ってより快適に。

東京都のアレルギー情報のページにも、同じことが書かれています。

ダニのフンや死骸がアレルゲンとなるため、寝具類を乾かした後にはじゅうたんや畳の掃除機がけを必ず行う必要があります。

寝具類は、干した後の掃除機がけが有効です。

アレルギーのもとになるのは、生きたダニだけではなく、死骸とフンもです。乾燥機を使ったあとは、布団に掃除機をかけるところまでがひと続きになります。

もうひとつ、時間の差もありました。日立はダニ対策コースの時間を書いています。

●「ダニ対策コース」が約65分(※4)になり、手軽にダニ対策ができるようになりました。

日立のふとん乾燥は約27分なので、ダニ対策は乾燥のおよそ2.4倍かかります。寝る直前ではなく、1時間以上空けられる時間にやるものです。

基準2 「約27分で乾燥」は、室温20℃・湿度65%のとき

乾燥にかかる時間を書いていたのは、日立だけでした。その数字には、こういう注記が付いています。

※1 シングルサイズ(綿ふとん以外)「冬乾燥コース」の場合。室温20℃、湿度約65%の場合。使用条件により異なります。

条件は4つです。シングルサイズ、綿ふとん以外、冬乾燥コース、室温20℃・湿度約65%のときの数字になります。

冬の寒い寝室や、重い綿ふとんでは、もっと長くかかるということです。

布団を温めるだけの約5分にも、同じ条件が付いていました。

※2 シングルサイズ、室温20℃、湿度約65%の場合。使用条件により異なります。

アイリスオーヤマと山善は、乾燥にかかる時間の記載が見当たりませんでした。

時間を比べたいなら、条件まで書いている製品のほうが確かめやすいと言えます。

基準3 マットなしは手軽、マットありは全体に回りやすい

布団乾燥機には、2つの方式があります。

商品 方式
アイリスオーヤマ ノズル式(マット不要)
日立 ノズル式(V字の先端)
山善 マット式(180×80cm)

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ノズル式は、布団の間に先端を差し込むだけです。マット式は、布団の中に袋を広げて温風を送ります。

口コミを読むと、ここで向き不向きが分かれていました。ノズル式には、こういう声がありました。

乾燥の袋が不要なので使うのは便利だけど、やはり袋有りに比べて熱風が全体に行き渡らないように思います。

袋を使わない、ということで少し期待していたのですが、以前使っていた袋の安い機種よりもかなり加熱がいまいちです。

マット式の山善には、反対の声が付いていました。

布団乾燥の際に手間ではありますが熱気が十分に行き届いている感じがします。また角ハンガーに吊るした衣類の乾燥にも使えてよい選択でした。

毎晩さっと温めるならノズル式、しっかり乾かしたい日に使うならマット式が合います。

3つの比較表

項目 アイリスオーヤマ
カラリエ
日立
アッとドライ
山善
ZFD-Y500
方式 ノズル式 ノズル式 マット式
掃除機の案内 記載なし 記載なし あり
乾燥の時間 記載なし 約27分
(室温20℃など)
記載なし
ダニの時間 記載なし 約65分 記載なし
ホースの長さ 記載なし 記載なし 記載なし
重さ 約1.8kg 約4.3kg 2.7kg
タイマー 15〜180分 — 30〜120分
価格 10,909円 14,750円 8,889円
評価 ★4.4
1,426件
★4.4
321件
★4.1
848件

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日立の重さは、ホースなどを本体にしまった状態の数字です。

3つそれぞれの話

アイリスオーヤマ カラリエ 10,909円。いちばん軽く、手軽に使える

重さは約1.8kgと3つでいちばん軽く、評価件数も1,426件と3つでいちばん多い1台です。

ダニモードの説明に「50℃以上の高温で30分以上」という目安を書いていて、何をしているのかが分かりやすくなっています。

コンパクトですが、しっかりと役割を果たしてくれます。時間も思っていたよりも短く、音に関しては掃除機より静かな印象です。

ダニ対策用に購入。いつでも手軽に布団をフカフカにすることができ、とても重宝してます。機能は最低限のものしかありませんが、特に不自由に感じたことはありません。

一方で、ノズル式なので布団全体に行き渡りにくいという声もありました。

送風機能が弱いのか、掛け布団がフワッとならず全体にわたって乾燥できない。

向いている人:寝る前に、さっと布団を温めたい人。軽くて出し入れしやすいものがほしい人。

向いていない人:布団全体をしっかり乾かしたい人。かかる時間を数字で確かめたい人。


日立 アッとドライ 14,750円。時間と条件をいちばん細かく書いている

乾燥・温め・ダニ対策の時間を、室温や布団の種類の条件ごと書いているのは3つでここだけでした。

V字の先端で、ノズル式でも広い範囲に風を送る作りです。

さすが日立、という感じですね。最近はマットなしの商品が多いですが、マットなしの商品でここまで広範囲を温められるのはなかなかないと思います。

大型でも布団全体が温められるような二つアームがあるので購入しました。とてもとても気に入ってます。

一方で、ホースの短さを指摘する声がありました。重さも約4.3kgと、3つでいちばん重くなります。

向いている人:時間の目安を確かめて使いたい人。ノズル式で広く温めたい人。

向いていない人:ベッドの横に置いて、床から布団まで遠い人(ホースの長さに注意)。


山善 ZFD-Y500 8,889円。マット式で、掃除機まで案内している

3つでいちばん安く、ただひとつのマット式です。「乾燥後、掃除機をかけて」と案内まで書いているのも、ここだけでした。

付属のマットは、衣類の乾燥にも使えます。

コスパよく運転時に横置き縦置き両方出来るのが意外と使い勝手がいいです。

布団ふかふかになりました!サイズ感も大きすぎず邪魔になりません!

一方で、マットを広げて片付ける手間はかかります。風の強さについての声もありました。

もう少し袋が大きいとベストなのと、風が強弱あればなおよかったです。

向いている人:予算を抑えて、布団全体をしっかり乾かしたい人。衣類の乾燥にも使いたい人。

向いていない人:毎晩さっと温めたい人(マットの準備に手間がかかります)。


口コミで多かった不満と、その対処

1. ホースが短い(3つとも出ました)

いちばん多かったのが、これでした。3つのどれにも付いています。

ベットだとホースの長さが足りないのでベットの上下半分ずつやらなきゃならないのでめんどくさい。

乾燥とか温め以前にホースが短すぎる。ベッドにしか使えないと言ってもいいぐらい。靴は土間で段差があってぎり届かない。しまえる機能はどうでもいいからせめてあと20センチは長くしてほしい。

意外とジャバラホースが長いように書いてありますが、中途半端で短いです。できれば、もうあと10cm長ければベッドの下から伸ばせるのに・・・と感じました。

ところが、ホースの長さは3つとも商品ページに書かれていませんでした。買う前に数字で比べられない、ということです。

対処:本体を置く場所から、布団の真ん中までの距離を測っておく。届くかどうかは、届いた日に試します。

届かなければ、返品できる期間のうちに販売元へ問い合わせます。山善は横置きと縦置きができるので、置き方を変えると届くこともあります。

2. 電源コードが扱いにくい

日立と山善に出ていました。

電源ケーブルが硬い。収納するのに面倒

性能はとても良い、しかしせっかくホースやカバーを収納できるのに、電源コードがそのままぶら下げておくことで不便。

対処:しまうときは、コードを無理に曲げずにゆるく巻く。コードの付け根に負担をかけない扱い方は、どの電気製品でも大切です。

3. 風が弱い、強さを選べない

アイリスオーヤマと山善に出ていました。基準3で引いた「掛け布団がフワッとならず」という声と、山善の「風が強弱あればなおよかった」という声です。

対処:ノズル式なら、差し込む位置を途中で変えるのも手です。全体をしっかり乾かしたい日が多いなら、マット式を選ぶことになります。

状況別のおすすめ

こういう場合 選ぶもの
寝る前にさっと温めたい アイリスオーヤマ
(約1.8kg)
時間の目安を確かめたい 日立
(条件つきで明記)
布団全体をしっかり乾かす 山善
(マット式)
衣類の乾燥にも使いたい 山善
(マットで衣類乾燥)
予算を抑えたい 山善
(8,889円)
ダニのアレルギーが気になる どれでも、あとで掃除機

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買う前と、使い始めてからやること

3つあります。1は買う前、2と3は使い始めてからのことです。

1. 本体を置く場所から布団の真ん中まで、距離を測る。ホースの長さは書かれていないので、届いた日に試せるように準備しておきます。

2. ダニモードのあとは、布団に掃除機をかける。表と裏をゆっくり、ノズルを動かしながら吸います。

3. 寒い日は、時間を長めに見ておく。時間の目安は室温20℃のときの数字なので、寝る1時間前には始めておきます。

結論:ダニは掃除機までがひと続き。時間は条件を見て選ぶ

布団乾燥機でいちばん誤解しやすいのは、「ダニ退治」という言葉だと思います。

乾燥機がするのは、布団を温めるところまででした。死骸とフンもアレルギーのもとになるので、あとで掃除機をかける必要があります。

そして「約27分」は、室温20℃・湿度約65%・シングル・綿ふとん以外のときの数字でした。寒い寝室では、もっと長くかかります。

一言にすると、温めたら掃除機、時間は条件を見て長めに。この2つで決まります。

迷うなら、日立 アッとドライから見てみてください。

乾燥・温め・ダニ対策の時間を、室温と布団の種類の条件ごと書いているのは3つでここだけでした。ノズル式でも広く温められる、という声もあります。


軽さと手軽さならアイリスオーヤマ、しっかり乾かすなら山善で足ります。

条件は上の「状況別のおすすめ」に書きました。

時間や量の数字が室温の条件つき、という点では除湿機も同じでした。「1日◯L」は27℃のときの数字です。

寝具まわりの冬の家電、という点では電気毛布も同じ形です。「シングル」はベッドより17cm狭いものでした。

乾かしたふとんをしまうなら、布団圧縮袋にも条件がありました。スティック掃除機では使えない袋があり、保管は3社とも6か月が目安です。

※記載の価格・仕様は記事作成時点のもので、変更されることがあります。購入前に販売ページの最新の表示をご確認ください。

この記事を書いた人
tora

「Cozy雑貨」を運営しているtoraです。

暮らしの中で使う道具を、選ぶときの基準がはっきりするように整理して紹介しています。

選ぶ基準を先に3つ決める、仕様はメーカーの公式サイトで確かめる、低い評価の口コミから共通する不満を拾う。この順番を毎回守っています。

すべてを購入して試しているわけではありません。そこは記事の中で正直に書いています。

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