除湿機の「除湿量」は水タンクのことがある|「18畳」が木造7畳になる条件と3つを比較

除湿機の「除湿量」は水タンクのことがある|「18畳」が木造7畳になる条件と3つを比較 季節家電
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部屋干しの季節になったので、除湿機を買おうと思います。

売り場で目につくのは「除湿量2.5L」「除湿量5L」「18畳」といった数字です。

数字が大きいほうがよく取れそうだ、と思って比べていきます。

ところが「除湿量2.5L」は、水タンクの容量でした。1日に取れる量は、5.9〜7.3Lです。

今回は除湿機を3つ、メーカーの説明と取扱説明書で調べました。

調べていくと、「18畳」が東日本の木造では7畳になることや、1日の能力が違う室温で測られていることも分かりました。

この記事が向いていない人

先に3つ挙げます。当てはまる方は、別の記事のほうが早いと思います。

寝室で静かに使いたい方。ここで比べる3つは、どれも口コミに音の不満が出ていました。

家じゅうを除湿したい方。今回の3つは、東日本の木造で6〜7畳です。広い部屋には足りません。

クローゼットや押し入れ用の方。置き型の除湿剤や、もっと小さいものが向いています。

選ぶときに見る3つの基準

基準1 「除湿量」ではなく「L/日」を探す

今回いちばん驚いたのが、ここでした。

同じアイリスオーヤマで、商品名の「除湿量」の中身が機種によって違います。

商品 商品名の数字 その中身
IJC-P70 除湿量2.5L 水タンクの容量
IJD-I50 除湿量5L 1日の除湿能力

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IJC-P70が1日に取れる量は、5.9L(50Hz)/7.3L(60Hz)です。

IJD-I50は5.0Lでした。そして水タンクは、どちらも約2.5Lで同じです。

つまり1日に多く取れるのはIJC-P70のほうなのに、商品名の数字はIJD-I50のほうが大きいのです。

名前の数字だけで選ぶと、逆を選ぶことになります。

見分けるには、「L/日」と「/日」まで書いてある数字を探してください。「/日」がなければ、タンクの容量かもしれません。

コロナは商品説明に「定格除湿能力(L/日):5.6/6.3」と、はっきり書いていました。

水タンクの大きさで、水を捨てる回数が変わります

タンクの話が出たので、ここで捨てる回数も見ておきます。

商品 水タンク 満水までの目安
IJC-P70 約2.5L 1日に約3回
IJD-I50 約2.5L 1日に約2回
コロナ 3.5L 1日に約2回

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1日の能力(最大)をタンクの容量で割った数字です。実際の湿度では、もっと少なくなります。

満水になると止まるので、寝ている間に止まっていた、ということが起きます。

基準2 畳数は、住んでいる地域と家のつくりで見る

除湿機の畳数は、2つの条件で変わります。

ひとつは家のつくり(木造・プレハブ・鉄筋コンクリート)です。

もうひとつは電気の周波数で、東日本は50Hz、西日本は60Hzです。

IJC-P70の説明に、全部の組み合わせが載っていました。

周波数 木造 プレハブ 鉄筋
50Hz
(東日本)
7畳 11畳 15畳
60Hz
(西日本)
9畳 14畳 18畳

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商品名の「18畳」は、表の右下の数字です。東日本の木造なら7畳で、4割に届きません。

今回のコンプレッサー式は2つとも、周波数で1日の能力そのものが変わりました。どちらも50Hzのほうが少なくなります。

商品名の書き方は、3つで分かれていました。

アイリスの2つは、商品名に「18畳」「13畳」とだけ書いています。13畳のほうも、木造だと6畳です。

コロナは商品名に「木造7畳・鉄筋14畳まで」と両方を入れていました。

加湿器にも同じ話がありました。加湿器の「15畳まで」も、木造なら9畳です。

基準3 冬に使うなら、測った室温と方式を見る

「1日◯L」には、測った条件があります。アイリスはIJC-P70の説明にこう書いていました。

定格除湿能力は、室温27℃、相対湿度60%を維持し続けたときの1日(24時間)あたりの除湿量です。

27℃は、夏の室温です。

ところが、同じアイリスのIJD-I50の取扱説明書は、こうでした。

定格除湿能力は、室温20℃、相対湿度60%を維持し続けたときの、1日(24時間)あたりの除湿量です。

同じメーカーの「1日◯L」が、違う室温で測られています。コンプレッサー式は27℃、デシカント式は20℃です。

方式ごとに、得意な温度が違うためです。IJC-P70の取扱説明書に、はっきり書いてありました。

本製品は室温15〜30℃で効率よく除湿できるように設計してあります。室温が低いときには、吸気と冷却器の温度差が小さく結露しにくいため、除湿量も減少します。

コンプレッサー式は、寒いと取れる量が減ります。冬の部屋干しや結露対策では、27℃の数字どおりには取れません。

デシカント式は、ヒーターで温めて水を取り出す仕組みです。石油ストーブのトヨトミが、方式の違いを公式にまとめていました。

低温時の除湿能力が大きく冬場でも除湿能力が落ちない。

ただし、代わりの負担もあります。同じくトヨトミの説明です。

ランニングコストが高い。(ヒーターを使用する為に消費電力が大きい)

商品 方式 消費電力
IJC-P70 コンプレッサー式 180W/190W
IJD-I50 デシカント式 590W

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およそ3倍です。しかもヒーターを使うので、部屋も暖かくなります。

IJD-I50の取扱説明書にも、「閉め切った部屋で運転すると、放熱のため室温が上昇する」とありました。

ひとつ引っかかる点もありました。コロナはコンプレッサー式ですが、商品説明にこう書いています。

梅雨のジメジメや冬の結露対策にこれ一台で家中をカラッと快適に保ちます。

IJC-P70の取扱説明書やトヨトミの説明とは、言い方が食い違っています。

コロナの商品ページには、使用可能室温「約5〜40度」とありました。一方で1日6.3Lを何℃で測ったかは、見当たりませんでした。

冬にどれだけ取れるかは、商品ページからは分かりません。

3つの比較表

項目 アイリス
IJC-P70
アイリス
IJD-I50
コロナ
CD-P63A3
方式 コンプレッサー式 デシカント式 コンプレッサー式
商品名の除湿量 2.5L 5L 6.3L
1日の除湿能力 5.9L/7.3L 5.0L 5.6L/6.3L
測った室温 27℃ 20℃ 記載なし
水タンク 約2.5L 約2.5L 3.5L
東日本の木造 7畳 6畳 7畳
商品名の畳数 18畳 13畳 木造7畳・
鉄筋14畳
消費電力 180W/190W 590W 電気代で
5.0/5.6円/時
運転音の数字 記載なし 記載なし 38/36dB
(衣類乾燥時)
幅・重さ 24.4cm・8.3kg 28.7cm・7.8kg 22cm・7.7kg
価格 19,560円 21,138円 25,152円
評価 ★4.0
80件
★4.2
12,912件
★4.4
99件

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「/」で2つ並んでいる数字は、左が50Hz(東日本)、右が60Hz(西日本)です。

3つそれぞれの話

今回はアイリスオーヤマが2つ入っています。いつもは3社で比べていますが、同じメーカーで「除湿量」の書き方が違う、という点を見てもらうためです。

アイリスオーヤマ IJC-P70 19,560円。取れる量は多いが、音の声が多い

3つでいちばん安く、1日の能力は最大7.3Lとこの中でいちばん多い1台です。

ただし商品名の「除湿量2.5L」は、水タンクの容量でした。基準1の話です。

小さく除湿力のあるものを探していました。梅雨の時期、厚手の作業服などもしっかり乾きました。

とても軽くてコンパクト。思ったよりも電気代もかかりませんでした。

こういう声もありました。

よく水がとれて満足です。6畳でエアコン27度でおまかせ除湿設定、部屋の湿度が常に50~55%に保たれるようになりました。

「エアコン27度」は、能力を測った室温と同じです。この条件なら、表示に近い力が出ると考えられます。

一方で、低い評価は3件とも音の話でした。これは下の「口コミで多かった不満」で詳しく書きます。

向いている人:夏から秋に、部屋干しをしっかり乾かしたい人。電気代を抑えたい人。

向いていない人:寝室で使いたい人。冬の結露対策が主な目的の人。


アイリスオーヤマ IJD-I50 21,138円。冬も落ちにくいデシカント式、風で乾かせる

評価件数が12,912件と、3つでとびぬけて多い1台です。

デシカント式なので、寒い時期も能力が落ちにくい方式です。サーキュレーターが付いていて、洗濯物に風を当てられます。

サーキュレーターが付いてるタイプなので、部屋干しの洗濯物に直接風を当てながら除湿できるのが便利ですね。普通の除湿機だけより早く乾く気がします。

乾燥除湿機能がとても良いです! 脱衣場で除湿機を使用していますが、非常に乾きが良くて妻からも購入して感謝されています。

その代わり、消費電力は590Wです。IJC-P70のおよそ3倍になります。

商品名には「大容量」とありますが、水タンクは約2.5Lです。こういう声もありました。

タンクが小さ過ぎ。極小タンク除湿機とサーキュレーターだけなのに、かなり重量があり、下にキャスターが付いてないのも謎。

向いている人:冬の部屋干しや結露対策に使いたい人。洗濯物に風を当てて早く乾かしたい人。

向いていない人:電気代を抑えたい人。暑い時期に使いたい人(部屋が暖かくなります)。


コロナ CD-P63A3 25,152円。数字をいちばん正直に書いている

評価は★4.4と、3つでいちばん高いところです。

この記事でコロナを選んだのは、書き方でした。

商品名に「木造7畳・鉄筋14畳まで」と両方を入れ、1日の能力も「L/日」で出しています。

運転音の数字(38/36dB)を出しているのも、3つでここだけでした。

水タンクも3.5Lと、3つでいちばん大きいところです。

大容量タンクなので、途中で止まる心配もありません。動作音もコンプレッサータイプの除湿機としては静かだと思いました。

8時間タイマーですごく水がたまって驚きました。

気になったのは、付属品の声です。

以前の機種には付属していたウイルス抑制•脱臭用のエアフィルター(CD-JF1)が別売りとの事で付属してませんでした。送風機能が無くなってました。

向いている人:数字をはっきり確かめて選びたい人。水を捨てる回数を減らしたい人。

向いていない人:予算を抑えたい人。冬の結露対策が主な目的の人(測った室温が分かりません)。


口コミで多かった不満と、その対処

1. 音が大きい(3つとも出ました)

いちばん多かったのが、これでした。3つのどれにも付いています。

空気清浄機やサーキュレーターの音などあまり気にならないタイプですが、こちらはゴゴゴゴゴゴゴ…と地鳴りのような低い音が弱運転でも鳴り響き気になります。

音は…正直、静かではないです。運転中はそれなりに音がするので、寝室で使うのはちょっと厳しいかな。リビングで日中使う分には気にならないレベルですけど。

気になったのは、アイリスの2つは商品名に「静音設計」と入っていることです。

ところが、運転音の数字は商品ページにも取扱説明書の仕様欄にも見当たりませんでした。

逆に、「静音」とうたっていないコロナのほうが、38/36dBという数字を出していました。ただし衣類乾燥のときの数字です。

コロナにも、音の声はありました。

問題はタンクに水が垂れる音です。時々ポチャとまとめて垂れる音が意外と大きく気になります。

対処:平らで固い床に、がたつかないように置く。

IJC-P70の取扱説明書には、運転音が大きいときの原因として「設置が悪く、がたついている」が挙がっていました。

口コミにも、同じことが書かれていました。

運転音が結構するので、厚手のワッフルのマットを敷いたらガタガタ音はマシになりました。

音もまあまあうるさい。本体側面を押さえたりすると音は全然気にならないレベルになる。

もうひとつは、エアフィルターの掃除です。2つの取扱説明書とも、詰まりを音の原因に挙げていました。

2. タンクが小さい・入れにくい

水タンクの声も目立ちました。

お水のタンク、出しやすいですが入れる時、左側が毎回すんなり入らなく何回かやり直しています。

基準1の表のとおり、アイリスの2つはタンクが約2.5Lです。能力の高いIJC-P70は、最大で1日に約3回の計算になります。

対処:夜に使うなら寝る前に空にする。水を捨てる回数を減らしたいなら、タンクの大きいものを選びます。

3. 「おまかせ」は、思った湿度で止まらないことがある

これは予想していませんでした。

「おまかせモードは湿度を50%に保つ」わけではなく、60%程度で止まったりします。それから、とにかく運転音がうるさいです。

IJC-P70の取扱説明書では、おまかせ運転はこう説明されていました。

部屋の湿度が50%より高い場合は除湿を行い、低い場合は自動的に送風に切り替わります。

説明書の上では50%が境目です。口コミでは60%ほどで止まったという声でした。

対処:湿度計を別に置いて、実際の湿度を見る。思った湿度にならなければ、「強」に切り替えます。

状況別のおすすめ

こういう場合 選ぶもの
夏〜秋の部屋干し アイリス IJC-P70
(最大7.3L/日)
冬の部屋干し・結露 アイリス IJD-I50
(デシカント式)
電気代を抑えたい アイリス IJC-P70
(180W/190W)
洗濯物に風を当てたい アイリス IJD-I50
(サーキュレーター付き)
水捨ての回数を減らしたい コロナ
(タンク3.5L)
数字で確かめて選びたい コロナ
(畳数・dBを明記)
寝室で静かに使いたい 3つとも音の声あり
(置き方を工夫)

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買ったあと、最初にやること

3つあります。どれも、使い始めてすぐに済ませておくものです。

1. 平らで固い床に置く。がたつくと音が大きくなります。

気になるときは、厚手のマットを敷くと音がおさまることがあります。

2. 湿度計を別に置く。本体の「おまかせ」がどこで止まっているかが分かります。

取れた水の量と合わせて見ると、その部屋での本当の力が分かります。

3. 住んでいる地域の周波数を確かめる。東日本は50Hz、西日本は60Hzです。

今回のコンプレッサー式2つは、50Hzのほうが能力が小さくなっていました。東日本の方は、表の50Hzのほうを見てください。

結論:「除湿量」ではなく、「L/日」と測った室温で選ぶ

除湿機でいちばん誤解しやすいのは、商品名の「除湿量◯L」だと思います。

これが水タンクのこともあれば、1日の能力のこともあります。同じアイリスオーヤマで、機種によって違いました。

そして「18畳」は、西日本の鉄筋の数字でした。東日本の木造なら7畳です。

もうひとつ、「1日◯L」を測った室温も違います。コンプレッサー式は27℃、デシカント式は20℃でした。

コンプレッサー式は寒いと取れる量が減る、とメーカー自身が取扱説明書に書いていました。

一言にすると、「L/日」を探して、使う季節で方式を選ぶ。この2つで決まります。

迷うなら、アイリスオーヤマのIJC-P70から見てみてください。

1日の能力は最大7.3Lと3つでいちばん多く、価格はいちばん安い1台です。消費電力もデシカント式のおよそ3分の1でした。

音の声は多いので、置き方だけ気をつけてください。


冬の結露が目的ならIJD-I50、数字で確かめて選びたいならコロナで足ります。

条件は上の「状況別のおすすめ」に書きました。

「容量」と書いてある数字が使える量ではない、という点では電気圧力鍋も同じでした。「4L」で調理に使えるのは2.6Lです。

※記載の価格・仕様は記事作成時点のもので、変更されることがあります。購入前に販売ページの最新の表示をご確認ください。

この記事を書いた人
tora

「Cozy雑貨」を運営しているtoraです。

暮らしの中で使う道具を、選ぶときの基準がはっきりするように整理して紹介しています。

選ぶ基準を先に3つ決める、仕様はメーカーの公式サイトで確かめる、低い評価の口コミから共通する不満を拾う。この順番を毎回守っています。

すべてを購入して試しているわけではありません。そこは記事の中で正直に書いています。

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