自転車ライトの「最大18時間」は50ルーメンのとき|点滅の時間と法律が求める明るさ、3つを比較

自転車ライトの「最大18時間」は50ルーメンのとき|点滅の時間と法律が求める明るさ、3つを比較 生活雑貨
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日が短くなってきたので、自転車のライトを買い替えようと思います。

売り場で目につくのは「400ルーメン」「最大18時間点灯」といった数字です。明るくて長もちしそうだ、と思って手に取ります。

ところが「最大18時間」は、50ルーメンまで明るさを落としたときの数字でした。400ルーメンで点けると、約3時間です。

今回はUSB充電式のフロントライトを3つ、メーカーの説明と警察の資料で調べました。

調べていくと、商品名の「◯時間」が点滅させたときの数字になっている製品もありました。

この記事が向いていない人

先に3つ挙げます。当てはまる方は、別の記事のほうが早いと思います。

ママチャリにオートライトが付いている方。すでに前照灯があるので、まずそれが点くかを確かめてください。

街灯のない郊外や山道を走る方。キャットアイはそういう場面に700ルーメン以上をすすめていて、今回の3つでは足りません。

充電を忘れがちな方。乾電池式やオートライトのほうが向いています。

選ぶときに見る3つの基準

基準1 ルーメンは光の総量。法律は「10m先が見える光度」

まず、ライトの決まりから見ておきます。警視庁の説明です。

前照灯は、白色又は淡黄色で、夜間前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有するもの。

ここで言う「光度」は、単位で言えばカンデラです。ライトのメーカー、キャットアイがこう説明していました。

ルーメン(Lm)とは、光源から放たれたすべての光「光束」の量を表す単位です。

カンデラ(cd)とは、光源から出る光の強さ「光度」を表す単位です。照らす範囲の一番明るい箇所の数値です。

商品名に大きく出ているルーメンは、光の総量です。前をどれだけ強く照らすかは、カンデラのほうになります。

JIS(日本の工業規格)の目安は400カンデラ以上です。キャットアイの乾電池式ライトの説明に、こう書かれていました。

400カンデラ以上という、前照灯としての明るさをLED1個で実現 ※JIS規格(日本工業規格)適合(連続点灯状態で使用した場合)

今回の3つは、どれもカンデラを書いていませんでした。比べられるのは、ルーメンとモードごとの時間です。

口コミにも、光の広がり方の話が出ていました。

LEDが平面的についているせいか、真正面にしか光が照らされない。

同じルーメンでも、前に集めるか、横に広げるかで見え方は変わります。一番明るい所の数字がカンデラ、というのはこういうことです。

無灯火は、2026年4月から反則金の対象になりました

ライトを選ぶ前に、もうひとつ知っておきたいことがあります。

2026年4月から、自転車にも青切符(反則金)が始まりました。警察庁の自転車ルールブックです。

夜間は、ライトをつけなければなりません(法第52条第1項)。これに違反すると、無灯火(反則行為)として、反則金(5,000円)の対象となります。

警視庁によると、取締りの対象は16歳以上です。

同じルールブックには、夜にライトを消していた(または付けていなかった)ときの死亡率は、点けていたときの約1.8倍という数字もありました。

基準2 「最大◯時間」は、どのモードの数字かを見る

今回いちばん驚いたのが、ここでした。

商品名の時間は、いちばん長くもつモードの数字でした。

商品 商品名の時間 そのときのモード いちばん明るいとき
キャットアイ
VOLT400
最大18時間点灯 ロー
(50ルーメン)
約3時間
(400ルーメン)
Magicshine
URBO
14.5時間点灯 昼間フラッシュ
(点滅)
3時間
(300ルーメン)
TOWILD
CL600
公式店で
最大13時間
ナイトフラッシュ
(点滅)
Amazonのページに
記載なし

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「400ルーメン」と「18時間」は、同じモードでは出せない数字です。400ルーメンで点けると、約3時間になります。

VOLT400とURBOは、いちばん明るいモードではどちらも約3時間でした。

毎日の通勤が往復1時間なら、明るいモードで3日もつ計算です。商品名の時間ではなく、モードごとの表を探してください。

TOWILDは、Amazonの商品ページにモードごとの時間が見当たりませんでした。公式の楽天店にはこう書いてあります。

2600mAhの大容量 自転車 ライトで、最大13時間の連続使用が可能(ナイトフラッシュモード)。

基準3 点滅は前照灯にならない。点滅の時間は数えない

基準2の表で、URBOとTOWILDの「最大」は、点滅のときの数字でした。

キャットアイは、公式ページにこう書いていました。

道交法上、点滅(デイタイムハイパーコンスタントを含む)はあくまでも補助灯としての使用に限定してください。

そのうえでキャットアイは、点滅の約60時間を「最大」に使っていません。商品名の「最大18時間」は、点灯のローの数字です。

夜に前を照らすのは、点滅しない点灯のモードです。もつ時間を比べるときは、点灯のモードだけで比べてください。

点滅をどう扱うかで迷わないためにも、夜は点灯で走るのが確実です。

3つの比較表

項目 キャットアイ
VOLT400
Magicshine
URBO
TOWILD
CL600
最大の明るさ 400ルーメン 300ルーメン 600ルーメン
カンデラの記載 なし なし なし
商品名の時間 最大18時間
(ロー点灯)
14.5時間
(昼間の点滅)
最大13時間
(夜間の点滅)
点灯のモード 3時間(400lm)
8時間(100lm)
18時間(50lm)
3時間(300lm)
10.5時間(100lm)
記載なし
点滅の扱い 補助灯と明記 記載なし 記載なし
電池 2200mAh
交換できる
記載なし 2600mAh
充電の端子 Micro-USB USB-C USB-C
重さ 120g 48g 140g
価格 7,811円 2,999円 2,958円
評価 ★4.5
1,768件
★4.1
59件
★4.4
1,208件

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3つそれぞれの話

キャットアイ VOLT400 7,811円。書き方がいちばん正直

評価は★4.5で1,768件。3つでいちばん高く、いちばん多い1本です。

この記事でVOLT400を選んだのは、書き方でした。モードごとの明るさと時間をすべて出し、点滅は補助灯と断っています。

電池はカートリッジ式で、交換できます。長く使っている方の声もありました。

頑丈さとバッテリー持ちが異常なほどに良いです。もう10年使っていますし、何度か落下もしていますが、まだピンピンしています。

明るすぎやろってくらい明るい。夜自分の存在を示すならこれくらいじゃないとね

一方で、充電の端子が古い形(Micro-USB)です。

充電がタイプBでした。ケーブルが付いていたので良かったですが、今更感があります。

向いている人:長く使いたい人。モードごとの時間を確かめて選びたい人。

向いていない人:予算を抑えたい人。充電をUSB-Cにそろえたい人。


Magicshine URBO 2,999円。48gと軽く、対向者にまぶしくない

重さ48gと、3つでとびぬけて軽い1本です。光の上側をカットして、対向してくる人がまぶしくない作りだと説明されています。

すごいコンパクトなのに明るくて、カットラインが綺麗です。

駅の駐輪場に停めていますが、ベルトから本体が簡単に取り外しできるので防犯上も安心です。

ただし、商品名の「14.5時間点灯」は昼間の点滅の時間です。いちばん明るい300ルーメンでは3時間でした。

明るさについては、こういう声もありました。

1番明るくしても雨の日全然見えない。

向いている人:街灯のある街中を走る人。駐輪中に外して持ち歩きたい人。

向いていない人:雨の夜や暗い道を走る人。評価の多い製品から選びたい人(59件)。


TOWILD CL600 2,958円。いちばん明るく、いちばん安い

600ルーメンと3つでいちばん明るく、価格はいちばん安い1本です。評価も★4.4で1,208件付いています。

明るい、上位機種1200と迷ったがこれで十分だと思うくらい明るい。逆に1200だとこれ以上に明るいのか興味が湧くくらい十分な明るさ。ホワっと点灯するから高級感ある。ホワっホワっホワっと点滅するのがカッコいい。

機能と明るさは申し分なしです。点灯状態で充電可能なので、ブルベでの利用もバッチリです。

ただし、Amazonの商品ページにはモードごとの時間が見当たりません。公式の楽天店の「最大13時間」は、夜間の点滅のときの数字でした。

向いている人:予算を抑えて明るいものがほしい人。長く走るので点灯しながら充電したい人。

向いていない人:明るいモードで何時間もつかを、買う前に確かめたい人。


口コミで多かった不満と、その対処

1. 取り付け部分が弱い(3つとも出ました)

いちばん多かったのが、これでした。3つのどれにも付いています。

マウントとの着脱に使うランプユニットの爪が簡単に折れます。

固定方法がバーに巻きつけるありふれた構造上段差や振動のキツいところだとやはりライトの重みで垂れてきてしまいます

つけるところがゴムなのでちぎれたり伸びたりするのが少し心配です

対処:乗る前に、ライトが前を向いているかを見る。下を向いていると、10m先まで光が届きません。

ゴムやベルトで留めるものは、伸びてきたら早めに替えます。駐輪中に外しておくと、取り付け部分の傷みも減らせます。

2. 「自動点灯」の意味がちがった

これは予想していませんでした。TOWILDに付いていた声です。

「自動点灯」とあったので、明暗を感知して自動点灯/消灯すると勝手に勘違いして購入してしまいました。振動を感知して自動点灯/消灯するタイプなので、明暗では自動点灯/消灯しません。

商品ページの説明は、たしかにこうなっていました。

スマートモードでは振動感知センサー搭載で停車後約120秒で自動消灯、再始動で即点灯。

「自動点灯」は、暗くなったら点くとはかぎりません。何に反応して点くのかを、説明の中で探してください。

3. 充電のしかたが製品で違う

充電まわりの声も、3つで分かれていました。

USB-C充電で勝手は良いですが、給電しながらの利用は出来ないので予備のライトを持っておいたほうが良いです。

VOLT400は端子がMicro-USBで、TOWILDには「点灯状態で充電可能」という声がありました。

対処:ふだん使っている充電ケーブルで充電できるかを先に見る。長い距離を走るなら、点けながら充電できるかも確かめます。

状況別のおすすめ

こういう場合 選ぶもの
長く使いたい キャットアイ VOLT400
(電池を交換できる)
時間を確かめて選びたい キャットアイ VOLT400
(モードごとに明記)
予算を抑えて明るく TOWILD CL600
(600ルーメン)
軽さ・持ち歩き Magicshine URBO
(48g)
対向者にまぶしくない Magicshine URBO
(上をカットした光)
街灯のない道 700ルーメン以上へ
(キャットアイのすすめ)

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買ったあと、最初にやること

3つあります。どれも、夜に走り出す前に済ませておくものです。

1. いちばん明るいモードで、何時間もつかを確かめる。説明書のモードごとの表を見ます。

毎日の走る時間で割ると、何日ごとに充電すればよいかが分かります。

2. 夜に10m先を照らしてみる。暗い場所で、10mほど先の地面や段差が見えるかを確かめます。

光が下や上を向きすぎていないかも、このとき合わせます。

3. 点灯のモードの出し方を覚える。点滅や昼間のモードに入ったままだと、夜の前照灯になりません。

結論:ルーメンより、点灯モードで何時間もつかで選ぶ

自転車のライトでいちばん誤解しやすいのは、商品名の「最大◯時間」だと思います。

これは明るさを落としたときか、点滅させたときの数字でした。いちばん明るいモードでは、2つとも約3時間です。

そして法律が求めているのは「10m先の障害物が見える光度」です。ルーメンは光の総量で、前を照らす強さとは別の数字でした。

一言にすると、点灯のモードごとの時間を見て、夜は点灯で走る。この2つで決まります。

迷うなら、キャットアイ VOLT400から見てみてください。

モードごとの時間をすべて出し、点滅は補助灯と断っているのは3つでここだけでした。電池を交換でき、10年使っているという声もあります。


予算を抑えるならTOWILD、軽さを優先するならMagicshineで足ります。

条件は上の「状況別のおすすめ」に書きました。

自転車の数字に条件がある、という点では自転車の空気入れも同じでした。「160PSI」は、ママチャリには要らない数字です。

電池の数字がそのまま使える時間にならない、という点ではモバイルバッテリーも同じ形です。「10000mAh」でスマホ2回分でした。

※記載の価格・仕様は記事作成時点のもので、変更されることがあります。購入前に販売ページの最新の表示をご確認ください。

この記事を書いた人
tora

「Cozy雑貨」を運営しているtoraです。

暮らしの中で使う道具を、選ぶときの基準がはっきりするように整理して紹介しています。

選ぶ基準を先に3つ決める、仕様はメーカーの公式サイトで確かめる、低い評価の口コミから共通する不満を拾う。この順番を毎回守っています。

すべてを購入して試しているわけではありません。そこは記事の中で正直に書いています。

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